色々と書いていこうと思っています。
(以前のブログは消えてしまいました…)
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選手会の競技会ボイコット
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    日本インターの競技会を選手会がボイコットするとの話を聞き、現時点での両者の対応に疑問を感じたので、選手会宛てに文章をお送り致しました。
     連盟の事務局へも送付する予定ですが、現在のダンス界の事情(選手・愛好者の減少、ダンス教室の衰退等)を考えてみても、その様な時期ではありません。
     トップクラスの選手が居ない財団は考えられません。同時に、選手にとっても最上級の選手権がなくなる事も損失であります。
     連盟が公益法人として認可された平成4年頃に、連盟の役員だった人も殆んど引退し、次の世代に替っています。同様に、今トップにいる人達の天下も直ぐに終わり、若い人がとって代わる筈でありましょう。

     折角取得した「公益財団法人」の権益を次世代へ引き継ぐことが重要です。選手会も財団本部・東部日本の三者にとって、後に悔いの残らない様に、最善の努力をして戴きたい、と思い書いています。


            選手会の皆さんへ

      
     現在、選手会役員の皆さんが、難しい局面と対峙していることを聞きました。
    私は、連盟本部・総局及び選手から、内容は何も聞いておりませんでしたが、インターネットから選手会の情報を得て、つい先日、始めて両者の関係が深刻な状態にあることを知ったのです。
     私は、既に財団の全ての役職を辞任していましたが、人ごととは思えない様な状態に、胸を痛めております。
    財団が、一昨年のWDC関係との不調和、昨年度の「統一全日本選手権」への出場禁止、今年のインターナショナル選手権でのアマチュア審査員の登用など、私も昔は選手でありましたから、現在の選手の気持ちは判るつもりです。
     無論、財団側にも「オリンピックに向けて」JDSFとの協調など、言い分はありましょうが、何故、誰かが間に入って意見の調整をしなかったのでしょうか?

     
     今から42年前、私達も選手会委員全員が競技会を「ボイコット」する事態になることを覚悟して、当時の明治や大正の先生方に、全員が署名した嘆願書を提出した事がありました。
     日本で初めて「世界選手権大会」を開催した翌年、私は引退する積りでいたのですが、枡岡元・玉井前委員長から「1〜2年で良いから委員長の職責を務める様に説得された」、その翌年の事でありました。
     世界選手権に向けて、選手会に対して「切符の販売」を強要、選手会から提出していた「出場料の廃止」「賞金の増額」など拒絶していた東部総局の理事会が発表した、世界選手権の余りにも不明朗な経理に役員全員が激怒したのです。

     会長がNHKから放送料として支払われた100万円を、明治の先生方は一人30万円、大正世代の理事は10万円を懐に入れていた事が判明したのです。
     当時の全日本級の優勝者の賞金が3万円だった頃の事でありました。
    経理が発表されたのは大会後の2〜3カ月後の事でありましたから、殆んどの先生は使い果たした後であり、返金したのは藤村会長だけでありました。
    (それだけ、ダンス界は貧困であった、とも言えるでありましょう)
     我々は、その代り他の要求を獲得いたしました。例えば、それ迄明治の先生方が指名していた、大正世代の殆んど働かないで居座っていた人達の代りに、昭和の若い世代(例えば、枡岡・須藤・玉井先生方)を理事として参画する様になったのです。プロの出場料が無料になったのもその後で、理事会に選手会の代表が出席できる事も後日、決まりました。
    当時も、役員の先生方は「君たちは選手なのだから、選手の本分である練習だけしていれば良い。連盟の方針には口を出すな」と言われました。
     その時「我々の選手会の会則の第三条に『本会は選手相互の親睦と選手生活の向上を図り、併せて、ダンス界の発展を目的とする。』とある様に、将来ともこのダンスの世界で生きてゆくのであり、この業界が発展し社会的に向上することは我々にとっても重要なことです。」と申し上げて、明治や大正の先生方に、競技会の改善やダンス会館の建設などをお願いしたものです。

     何故、そんな昔の事を書いているのか、と問われれば…若い皆さんがダンスを愛し、ダンス界の発展を願っての行動であろう、と思うからです。
     自分達が踊れる場が無くなる事は、選手にとって一大痛恨事でありましょう。「ボイコット」は最後の手段であり、今回の問題でも、当然、選手会の役員として、それをチラつかせて交渉してきたとは思います。
     でも、本当に最後の最後まで「ダンス界を良くする為に」最善の道を歩んできた、と言えますか? 後、10日余りになってしまいましたが、両者とも最善を尽くした後で決裂、選手会が他の団体に行くのは仕方が無い、と理解します。
     
     妥協の道は残されていないのでしょうか?
    例えば、アマチュアの審査員がプロ(しかも国内で最高の権威を誇るインター)の審査員をするのであれば、これはルール違反になります。
     元資格審議委員長であった私にも許せない問題である、と感じています。
    ◎ 審査員規定施行細則の第9条には、…
    「日本インター選手権のプロ担当審査員は」(全て当該セクションのみ)
      プロSA級の所持者。(引退後、即審査も可)
      全日本、インター、全日本選抜選手権に於いて、3回以上3位以内に入賞した実績のある者。(引退後、1年以上の経過を要する)

      全日本、インター、全日本選抜選手権において、5回以上決勝に入賞した実績のある者。(引退後、1年以上の経過を要する) とあります。
     
    以上の如く、レベルの落ちる(失礼!)アマチュアの審査員を受け入れるのは、選手やお客様に失礼に当たるだけでなく、公益財団法人として「絶対に」守らなければならない、規定違反を犯し、それによって選手にペナルティを与える事になるとすると、内閣府も黙っていないことでありましょう。
     
     インターネットに、「WDCへの道は閉ざさないで欲しい。中立というなら、ちゃんと双方の正式な公認を取って欲しい。WDSF,そしてJDSFと協力するのは構わないけど、どうしてWDCと対立する方法を強行するのか?」… 等々
    痛切な思いが伝わってきます。これも最後まで皆の努力次第では、解決するかもしれない問題である、と私は認識しています。

     ダンス マイ ライフ 79号の9頁に、田辺新会長が「会長就任にあたって」として「国際的なことでは、本法人は現在、WDC(世界ダンス議会)、WDSF(世界ダンススポーツ連盟)のいずれにも属しておらず、中立の立場をとるという理事会決定を遵守してまいります。」と書かれております。
     

     東部総局選手会の会長以下、トップ・クラスの選手及び役員は、現在多数が渡英、ブリティッシュ選手権に出場中であると存じます。帰国後、選手権までは十分な時間が取れないことも考慮し、連盟本部・東部日本ダンス連盟も協議を継続される事を希望致します。
     

     全国的に「選手・ダンス愛好者が減り」、ダンス教室の衰退が顕著になっている「今」、同じダンス界の中でこの様な混乱をおこしていて良いのでしょうか?
     
     選手会も、もう一度良識を持って、最後の話合いに臨んでくれる事を、選手会の「元OB」としても、心から願っています。                以 上 
     
     
     
    平成27年5月25日

     
     
                     元JBDF常務理事 兼 資格審議委員長
                        篠 田  学
     
     
     
     

     
    Posted by : shinodamanabu | 臨時 | 17:07 | comments(1) | trackbacks(0) | - | - |
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    | - | 2015/06/07 11:25 PM |










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